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「博士の愛した数式」を再び読み子どもと算数の関わりについて改めて考えたこと

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週末に大型書店で大量の本を買い、読書に夢中になりすぎて家が荒れています。

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10年前のベストセラー
小川洋子さんの「博士の愛した数式」を再び読みました。
当時も涙した記憶があるのですが、
子どもがルート君と同じ10歳になっている今のタイミング、
とても新鮮な気持ちで再読することが出来ました。



結論から言うと、
中学受験を予定している保護者の方には是非読んでいただきたいなあと思います。
ルート君が10歳から11歳の誕生日を迎えるまでがメインの時間軸です。

ちょうど中学受験をする4年生5年生になじみのある素数約数の話も出てくるので
算数の美しさについて博士の語る気持ちを保護者が理解することで
学習の与え方も変わってくるのではないでしょうか。

もちろん子ども本人が読むのもお勧めなのですが、
まずは保護者が・・と個人的には思います。

普段、
計算コンテストや基礎トレなどでも、
暗算で早く解けることだけでなく、
工夫をすることで「式がきれいになったね!」
という喜びの会話につながることは多いのではないでしょうか?
規則性の発見も同じく、ですね。
(娘はどちらかというと数字より図形問題で色々な形が出てくることが面白いタイプ)


素人であっても、算数や数学には「美しさ」があること位はわかります。

数学教師が学年の初めの授業で
いかに数学が面白くて不思議に満ちているかについて語り始めた。
意味は全く分からなかったが本人はとても楽しそうだった、
変わっているなあと思いながらもその話を聞いているのは案外面白かった。

という話は「そうそう!!」と皆で語れるほど
全国共通なのだと思いますが、
数学者ほど数字の美しさに驚嘆できる頭脳は持ち合わせていなくとも、
誰にでも数字の持つ不思議に驚いた経験はあって、
だから数学者を面白いと感じられるのだと思うんですよね。


先日行われたサピックスの入試報告会で、

我々の世代はよく数字遊びをしたものだ。
切符の4桁の数字や車のナンバープレートの数字を使って10になる計算をしたり・・


とのお話にうんうん頷いた保護者の方は多かったと思います。
渋滞の高速道路での時間つぶしに兄弟たちとナンバープレート競争していたなぁ、
通塾途中の電車では友達と切符を取り換えっこしながら遊んでいたなぁ
と懐かしく思い返しました。

ところが、今の子どもたちにはそのような数字と遊ぶ経験が乏しいです。

と伺って
ああ、言われてみればなるほど、その通りです。
大体、時間つぶしには本でなければ携帯ゲーム機、
車の中だとしてもHDDに大量の音楽も入れられますしね。
(昔はカセットだったし量も限られていた・・笑)

ナンバープレートに関してはやってみたこともありますが
盛り上がりは私たちの子ども時代ほどでは無かったかな。
娯楽はいくらでもある時代。
電話をかけるのですらアドレス帳から探すor
リダイヤルボタンを押すだけの時代ですもんね。
(娘は4年生の初期、公衆電話の使い方がわからず途方にくれていたことがあるほどです。)


「博士の愛した数式」のなかでは
博士がルートくんに一つの宿題を出します。

”1から10までの数を足すと、いくらになるでしょう”

ルートくんは、全てを足して宿題に答えます。
そんなルートくんに博士は
「55に到着する、もう一つ別の道順を見つけてみよう」
「どんなに数字が大きくなっても大丈夫な、もっと簡単な計算方法をみつけてみよう」
と提案します。

このあたりで中学受験生を持つ保護者の方だと
等差数列が頭に浮かんでくるのだと思いますが
ルートくんが見つけてきたのは別の式でした。

そして、ルート君は
「すばらしい。なんて美しい式なんだ。すばらしいよ、ルート・・」
と大絶賛されるのです。

ちなみに、
違う箇所で三角数の説明が行われ、
私たちが学ぶ等差数列のやり方での1から10までの和の求め方にも言及されています。
ルートくんと博士が消去算を解いている場面もありました。
(読むと反省したくなります)
「子どもの宿題をみてやる大人は誰でも、こういうふうにすべきなのだ、と思うほどだった。」

すでに解法を知ってしまった後に学ぶことのほうが難しいです。
そこが受験勉強の功罪・・
とはいえ放っておいて公立の義務教育の範囲でカバーできるのか?といえばそうではない。。。
エクストラの学習をさせたいという意味でなく、学ぶ姿勢・考える姿勢のために
これからもできるだけ思考力問題などに取り組ませたいです。

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博士のルート君への思いがまた素敵です。

子どもは母親と離れていちゃいかん、だの
夕食が遅くなって寝るのが遅くなってはいかん、
子どもは八時にはもうベッドに入っていなくちゃ駄目だ、
大人には子どもの睡眠時間を削る権利などありはしない、だの
たっぷり食べなくちゃいけないよ、
子どもは大きくなるのが仕事だよ、だの。

これでもかというほどの愛情です。祖父母的役割とでもいいましょうか。
子どもは大人が誠心誠意保護しなくてはいけないものだ、と行動する博士の姿が愛おしいです。

振り返って、
受験生活に入るとどうしても無理させることが増えてしまいます。

子どもの成長にとって、様々な要因をどうバランスしていくのか。
どういう方法で成績を上げていくのかについても
(成績を上げる、というと語弊はありますが、敢えて)
何度でも立ち止まって考えていきたいです。

受験は期限のある「勝負」ですし
勝負である以上結果を出したい本人の気持ちと
やはりわざわざ挫折させたい親はいないですから手助けしてやりたい親心がある分、
どうしても「それはさておき」という部分が増えていくのだと思いますが、

子どもの心と体が大きくなっていくためにどういうプロセスを通っていくべきなのか
子ども本人がどうしたら愛情を感じながら安心して大きくなってくれるのか

全てを理想的に進めることは到底出来ないけれど
大事だと思っていることは受験に流されずきちんと伝えていきたいです。


幸い、サピックスの授業は本当に楽しいようで
授業中にしっかりと集中してよく学んできてくれていると思います。
親だととてもこうはいかないだろうと思っています。

外の世界で楽しく学び成長してくれていることに改めて感謝したいです。


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Author:春子
こんにちは。
東京都在住の春子です。2児の母。
5年生娘、夏子の中学受験にむけて試行錯誤中。

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